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縁縁に行って

磐梯山の山頂は


水の旅はつづく。
雨は天から落ちてくる。地上で水となって流れたり留まったりして、川となり湖となり、沼となる。
会津の磐梯山のふもとに五つの沼がある。五つの沼には五つの色があるという。
なかでも一番大きな沼である毘沙門沼の遊歩道を、早朝にホテルを抜け出して歩いてみた。歩いても歩いても沼はつづいている。沼の外れまでたどり着くのがやっとで、ほかの沼まで巡る余力は残らなかった。
だからぼくは、たったひとつの沼の色しか知らない。

この日も雲が低く、磐梯山の山頂は隠されたままだったが、その特徴のある大きく崩落した山肌だけが、そこだけ陽を受けているかのように薄明るく映えていた。何者かの手で大きく削り取られたような、痛々しく迫力のある山容である。
1888年(明治21年)の大噴火の際に、小磐梯と呼ばれた峰を吹き飛ばした跡だという。その時の岩なだれによって分断されて出来たのが、大小さまざまな湖沼群で、その数は30個余りにもなると、五色沼の案内板の説明で知った。
沼の複雑な色あいは、水に含まれる特殊な鉱物質の成分や水草によるものらしい。
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